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冷蔵庫を引越しで運ぶときの準備とは?効率的な手順や自分で運ぶ場合の注意点

引越しの荷物のなかでも、手ごわい相手が「冷蔵庫」です。大型で重い冷蔵庫は、運搬時に細心の注意が求められるほか、中身を空にする作業も意外と大変です。また、事前に「霜取り」「水抜き」を済ませておかないと、トラブルの原因になりかねません。今回は、引越しで冷蔵庫を運ぶときの準備や注意点などを紹介します。

1.引越しで冷蔵庫を運ぶための効率的な手順

引越しで冷蔵庫を運ぶときは、事前に中身を空にしておく必要があります。冷蔵庫の中身の量は人によって異なりますが、引越しの1〜2週間前には準備を始めるようにしましょう。

1.1引越しの1〜2週間前

引越しの1〜2週間前になったら、冷蔵庫の中身を確認します。計画的に食材を使い切るため、引越し日までの献立をイメージしておきましょう。冷凍食品やアイスは持ち運べないので、当日までに食べ切るようにします。また、残量が少ない調味料も引越しまでに使い切るようにしましょう。

引越し当日までに「食べ切れない」「使い切れない」と思うものは、この段階で処分します。たとえば、瓶のゴミなどは自治体によっては回収日が隔週の場合があるので、のんびりしていると最後の回収日が過ぎてしまうおそれがあります。できるだけ早めに、処分するものを決めることがポイントです。

1.2引越しの3日前

引越しの3日前になったら、あらためて冷蔵庫内の中身をチェックします。残り3日で消費できないものは処分しましょう。また、これ以降は新たな食材・食品の購入は控えます。外食やお弁当をうまく活用しながら、冷蔵庫の中身を減らしていきましょう。

なお、常温保存可能な調味料は持ち運ぶことができるので、この段階で荷づくりをします。運搬中に中身がこぼれないよう、キャップや注ぎ口をテープなどで密閉しておきましょう。これは、液体の調味料も粉末の調味料も同じです。瓶に入った調味料は、必ず緩衝材で保護してダンボールに詰めます。

1.3引越し前日

引越しの前日になったら、冷蔵庫の中身を完全に空にしたうえで、「霜取り」と「水抜き」を行います。霜取りとは、冷蔵庫・冷凍庫の内部に付着した霜や氷を取り除く作業のことです。水抜きとは、製氷機内の氷や蒸発皿の水を捨てる作業のことです。霜取りと水抜きは、以下のような流れでおこないます。

  1. 作業中に床が濡れないよう、冷蔵庫の周囲にタオルや雑巾を敷いておきます。
  2. 冷蔵庫の「蒸発皿」を取り出しやすいように、必要に応じて冷蔵庫の位置を移動させます(蒸発皿は多くの場合、冷蔵庫の真下もしくは背面下部にあります)。
  3. 冷蔵庫のコンセントを抜いて電源を切ります。
  4. 製氷機にある氷を捨てます。
  5. 冷蔵庫のドアを開けっぱなしにして、半日ほど待ちます。
  6. 霜や氷が溶け、蒸発皿に水が溜まります(霜取り)。
  7. 蒸発皿を取り出して、溜まった水を捨てます(水抜き)。

冬場などは霜や氷が溶けるまでに時間がかかるので、霜取り・水抜きはできるだけ早い時間から始めるようにしましょう。なお、最近の冷蔵庫は自動霜取り機能が付いています。その場合、霜取りは不要なので、水抜きだけをおこないます。冷蔵庫のメーカーやモデルによって霜取り・水抜きの方法は異なるので、事前に取扱説明書に目を通しておきましょう。

霜取り・水抜きをしていないと運搬中に冷蔵庫から水が漏れ、ほかの荷物や新居の床を汚してしまう可能性があります。必ず、引越し前日に霜取り・水抜きをしてください。なお、引越しで洗濯機を運ぶ場合、洗濯機の水抜きも必要になります。洗濯機の水抜きの方法などは、以下の記事で詳しく解説しています。
洗濯機を引越しで運ぶときの準備とは?水抜きのやり方や準備の注意点

1.4引越し当日

引越し業者に依頼している場合、冷蔵庫は業者が梱包してくれます。

冷蔵庫は重いので、後から動かすのが大変です。事前に冷蔵庫を置く位置を決めておき、搬入時、業者に明確な場所を伝えましょう。

2.冷蔵庫の掃除方法

引越しで冷蔵庫を運ぶときは中身を空にするので、このタイミングで冷蔵庫を掃除することもおすすめです。引越し前に時間がない方は、引越し先で中身を入れる前に掃除をしても良いでしょう。

2.1冷蔵庫の掃除に必要な道具

  • ・台所用洗剤(中性洗剤)
    ※中性以外の洗剤を使うと、冷蔵庫が変色するリスクがあります。
  • ・やわらかいスポンジ
    ※研磨剤が入ったスポンジやたわしを使うと、表面にキズが付く可能性があります。
  • ・やわらかい布(数枚)
  • ・掃除機

あると便利なアイテム

冷蔵庫の中は、肉や魚のドリップやこぼれた調味料などで意外と汚れが溜まっているものです。そのようなとき、以下のアイテムがあると役立ちます。

・綿棒

細かい隙間やゴムパッキンの掃除に使います。液ダレやホコリなどの汚れを吸着しやすいので重宝します。

・歯ブラシ

綿棒と同じように、細かい隙間や角に入り込んだ汚れをかき出すのに向いています。

2.2冷蔵庫の掃除の手順

冷蔵庫の掃除は一般的に以下の手順でおこないます。

  1. トレイやドア棚などの取り外せるパーツは取り外し、水洗いをします。汚れがひどい場合は、台所用洗剤を薄めて拭いたうえで、水ですすぎます。
  2. パーツを取り出した冷蔵庫内は、ぬるま湯で水拭きをします。汚れがひどい箇所は、台所用洗剤を薄めて拭いたうえで、水拭きをします。隙間や角の汚れが落ちにくいときは、歯ブラシや綿棒を使って汚れを取り除きましょう。
  3. 冷蔵庫内の掃除が終わったら、取り外していたパーツを元に戻します。
  4. 冷蔵庫の外側の掃除も、基本的には水拭きで大丈夫です。汚れが落ちない場合は、台所用洗剤を使いましょう。冷蔵庫の天面は、ホコリを取り除いてから水拭き、もしくは台所用洗剤で汚れを落とします。冷蔵庫の背面はホコリがたくさん溜まっていることが多いので、掃除機でホコリを吸い取ります。
    ※自動製氷機の給水タンクや浄水フィルターの掃除方法は、取扱説明書に従いましょう。

3.冷蔵庫だけを運んでもらえるサービスがある

自力で引越しをする方もいますが、冷蔵庫は大きくて重さもあるので搬出・搬入が大変です。そんなとき、利用したいのが、「冷蔵庫だけ」を運んでもらえるサービスです。配送業者や引越し業者によって取り扱いが異なりますので、一度調べてみると良いでしょう。

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4.引越しで冷蔵庫を自分で運ぶときの注意点

自力で引越しをする場合は、基本的に冷蔵庫も自分で運ぶことになりますが、一人では運べませんし、注意点も多々あります。自分で冷蔵庫を運ぶときは、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

4.1冷蔵庫を運ぶときは床や壁を養生する!

冷蔵庫は単身用で30〜50kg程、ファミリー用だと100kgを超えるものもあります。運搬中に少しバランスを崩しただけで、壁などが壊れてしまうことがあります。建物にキズを付けたり破損させたりしてしまうと、返金される敷金が少なくなったり、程度によっては修繕費を請求されたりする可能性があります。もちろん、新居に搬入する際も細心の注意が必要です。旧居でも新居でも、床や壁に十分な養生をしたうえで搬出・搬入するようにしましょう。

4.2冷蔵庫を運ぶときは冷蔵庫本体を保護する!

冷蔵庫を運ぶときは、壁や床だけでなく冷蔵庫本体を保護することも重要です。毛布やダンボールなどを緩衝剤として、冷蔵庫を梱包してから運搬するようにしましょう。なお、緩衝剤で梱包する際も注意が必要です。運搬しているときに緩衝材がずれたり剥がれたりすると、そのせいでバランスを崩したり、冷蔵庫を落としてしまったりする可能性があります。緩衝材は、ガムテープやロープなどでしっかりと冷蔵庫に固定するようにしてください。

4.3冷蔵庫を運ぶときは傾け過ぎない!

冷蔵庫は通常、2人で運びます。途中でぶつけたり落としたりしないよう、ゆっくりと少しずつ運ぶことが重要ですが、その際、冷蔵庫はできるだけ傾けず、立てた状態で運ぶようにしてください。少しの傾きであれば問題はありませんが、傾け過ぎると冷蔵庫内にある冷媒が移動して、冷却システムの故障につながるおそれがあります。運搬中はできるだけ立てた状態を保ち、傾ける必要がある場合も、できるだけ傾斜が少なくなるようにしましょう。

5.新居に冷蔵庫を搬入した後の注意点

新居で冷蔵庫を使うためには、コンセントを入れる必要がありますが、すぐにコンセントを入れてはいけません。搬入した直後の冷蔵庫は、運搬時の振動で内部の冷却液が不安定な状態になっていることがあります。そのため、すぐに電源を入れて稼働させると故障につながるおそれがあります。新居に搬入した冷蔵庫は、1時間くらい待ってから電源を入れるようにしましょう。

なお、電源を入れた冷蔵庫が十分に冷えるまでには時間がかかります(夏場は10時間程度、冬場は2〜3時間程度)。温度が下がる前に食材を入れると傷んでしまうおそれがあるので、クーラーボックスを用意しておくと安心です。

6.引越し時の冷蔵庫の輸送に困ったらプロにお願いしましょう

自分で引越しをする際に、ネックになるのが冷蔵庫など大型で重量のある家電です。「自分で冷蔵庫を運ぶのはちょっと……」という方には、ヤマトホームコンビニエンスの「らくらく家財宅急便」をおすすめします。

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