1.まず確認!引越し方法でテレビの梱包準備は変わる
テレビの梱包は、引越しを業者に依頼するのか、それとも自分で運ぶのかによって、準備の仕方が大きく変わってきます。間違った準備で時間を無駄にしないためにも、
まずはご自身の状況がどちらに当てはまるか、チェックしてみてください。
引越し業者に依頼する場合、基本的には梱包作業を専門スタッフに任せることができます。一方で、自分で運ぶ場合は、配線の取り外しから梱包、
運搬まで、文字通りすべてを自分で行う必要があります。
それぞれのケースでやるべきことを、下の表でサッと確認してみましょう。
| やること |
引越し業者に頼む場合 |
自分で運ぶ場合 |
| 配線・付属品の取りまとめ |
必須(自分でやっておく) |
必須(自分でやっておく) |
| テレビ本体の梱包 |
原則不要(業者が専用資材で対応) |
必須(自分で梱包する) |
| 運搬・設置 |
不要(業者が対応) |
必須(自分で運搬・設置する) |
このように、たとえ業者に頼む場合でも「配線や付属品の取りまとめ」は自分で行う必要があるんですね。次の章で解説する「梱包前に必ずやるべき準備」は、
どちらの方法で引越しする方にとっても共通の重要ポイントです。
2.【最重要】テレビ梱包前に必ずやるべき3つの準備
本格的な梱包作業に入る前に、実はやっておくべき大事な準備が3つあります。これらを少し面倒に感じて怠ってしまうと、新居で「配線がさっぱりわからない!」、
「リモコンはどこ?」といったトラブルに見舞われかねません。どれも簡単なことばかりなので、後で後悔しないためにも必ずチェックしてくださいね。
2.1準備1:配線を取り外し、写真を撮ってまとめておく
まずはテレビの電源を切り、コンセントを抜きましょう。それから、アンテナケーブルやHDMIケーブルなど、接続されている全ての配線を取り外していきます。
この時、どのケーブルがどこに繋がっていたか分からなくならないよう、スマホで接続部分の写真を撮っておくのが、一番確実で安心な方法です。
テレビの裏側全体と、各端子のアップ、両方の写真を撮っておくと、新居での再接続が驚くほどスムーズになります。
さらに、ケーブル自体にマスキングテープを貼り、「HDMI 1(レコーダー)」、「アンテナ」などと目印を付けておくと、さらに分かりやすくなるのでおすすめです。
外したケーブル類は、後で説明する付属品と一緒にまとめておきましょう。
2.2準備2:B-CASカードや付属品を保管する
引越しのバタバタした中で、意外と紛失しやすいのがリモコンや取扱説明書といった付属品です。特に、テレビ放送を観るために不可欠な「B-CASカード」は小さいため、
なくしやすいので注意が必要です。
これらの付属品は、先ほど外したケーブル類と一緒に、ジップロックなどの透明な袋にまとめて保管するのがおすすめです。特にB-CASカードは、テレビ本体から抜いて他の付属品と一緒に保管しておけば、紛失のリスクをぐっと減らせます。
袋に「テレビ付属品」とマジックで書いておけば、たくさんの荷物の中から見つけやすくなるでしょう。
- 【まとめて保管するものリスト】
- ・B-CASカード
- ・リモコン
- ・取扱説明書
- ・取り外した配線ケーブル類
- ・(あれば)保証書
2.3準備3:テレビ本体のホコリを掃除する
梱包前に、テレビ本体の掃除も済ませておくと、後が楽になります。液晶画面の表面はもちろん、
意外とホコリが溜まっている裏側の通気口部分も、柔らかい布やハンディモップで優しく拭き取ります。
事前に掃除しておくことで、新居にホコリを持ち込まずに済み、故障予防にも繋がります。通気口のホコリは静電気を帯びやすく、運搬中の振動で内部に入り込んでしまうと故障の原因になる可能性もゼロではありません。
大切なテレビのためにも、ぜひこのひと手間を加えてください。
3.【状況別】引越し時のテレビ梱包方法を手順ごとに図解
事前の準備がバッチリ終わったら、いよいよテレビ本体の梱包作業です。ここでは「購入時の箱がある場合」と「箱がない場合」、2つの状況に分けて具体的な梱包手順を見ていきましょう。
3.1【箱がある場合】購入時のダンボールを使った基本の梱包手順
もしテレビ購入時の箱と、中に入っていた発泡スチロールなどの緩衝材が残っているならラッキーです。それらを使って梱包するのが、最も安全で確実な方法なのは言うまでもありません。
1.スタンドを外す(必要な場合)
テレビによっては、スタンドを付けたままでは箱に入らないことがあります。その場合は、取扱説明書を見ながらスタンドを取り外しましょう。外したネジ類は、付属品と一緒の袋に入れておけば紛失を防げます。
2.画面を保護シートで覆う
購入時に画面に貼ってあった保護シートがあればベストですが、なければ柔らかい布やタオルで画面を優しく覆います。
3.発泡スチロールでテレビを固定する
付属の発泡スチロールを、テレビの上下左右に正しくセットします。これが、箱の中でテレビが動かないようにする重要な役割を果たします。
4.箱に入れ、隙間を埋める
テレビ本体をゆっくりと箱に入れます。もし隙間ができてしまうようなら、丸めた新聞紙やタオルなどを詰めて、
中でガタガタ動かないようにしっかり固定しましょう。最後に、付属品を入れた袋も一緒に入れてテープで封をします。
3.2【箱がない場合】毛布や緩衝材を使った梱包手順
「購入時の箱なんて、とっくに捨ててしまった...」おそらく、多くの方がこの状況ではないでしょうか。でも大丈夫。身近なもので代用して、しっかり安全に梱包できますので、手順を確認していきましょう。
準備するもの
まずは、梱包に必要なアイテムを揃えます。ホームセンターや100円ショップで手軽に手に入るものばかりです。
|
道具 |
備考 |
| □ |
毛布やバスタオル |
テレビ全体をふんわり包める大きさのもの |
| □ |
エアキャップ(プチプチ) |
液晶画面の保護に必須です |
| □ |
大きめのダンボール |
テレビ全体を覆えるだけの量 |
| □ |
取り外した配線ケーブル類 |
|
| □ |
養生テープ、布テープ |
固定用。跡が残りにくい養生テープがあると便利です |
梱包手順
1.液晶画面をエアキャップで保護する
液晶画面は特にデリケートなので、最初にエアキャップで2~3重に保護するのがポイントです。画面より少し大きめにカットしたエアキャップを当て、
裏側で養生テープを使って固定します。この時、テープが直接画面に付いてしまわないように注意してください。
2.テレビ全体を毛布やバスタオルで包む
次に、テレビ全体を毛布やバスタオルで優しく包み込んでいきます。これが衝撃から本体を守るクッションの役割を果たしてくれます。
特に角の部分はぶつけやすいので、少し厚めに覆うようにしましょう。
3.ダンボールで全体を覆う
毛布の上から、ダンボール(開いて平らにした大きめのダンボール)で全体をぐるっと覆います。巻きダンボールはテレビの形に合わせて自由に巻けるので、一つあると非常に便利です。
ダンボールで覆うことで、外部からの衝撃に対する強度がぐんと高まります。
4.テープでしっかり固定する
最後に、ダンボールが剥がれないように布テープや養生テープで数カ所をしっかり固定します。持ち運ぶ際にダンボールがずれたり、底が抜けたりしないよう、縦横にぐるっとテープを巻いて補強するとより安心感が増します。
外側に「テレビ」、「ワレモノ注意」、「こちらが上」などとマジックで大きく書いておけば、誰が見ても一目で分かりますね。
4.自力で運ぶ人必見!テレビの安全な運び方と注意点
自分でテレビを運ぶ場合、梱包と同じくらい「運ぶ際の手順や注意点」が重要です。せっかく丁寧に梱包しても、
運び方を間違えると破損のリスクが一気に高まります。ここでは、自力で運ぶ際に絶対に守ってほしい3つのポイントをご紹介します。
4.1注意点1:テレビは必ず「立てた状態」で運ぶ
テレビを運ぶ際は、絶対に横に寝かせず、必ず立てた状態で運んでください。これは、テレビを運ぶ上での絶対的なルールだと覚えておいてください。
実は、液晶パネルは画面の広い面に対してかかる圧力や、上下の振動に非常に弱い構造になっています。テレビを寝かせて車で運ぶと、走行中の振動がダイレクトに画面に伝わり、テレビ自身の重みも加わって、驚くほど簡単に液晶が破損してしまう危険があるのです。
運搬時も、普段テレビを見ている時と同じ「立てた状態」をキープすることが鉄則です。
4.2注意点2:液晶パネル面を内側にして積む
車や台車にテレビを積む際は、最もデリケートな液晶パネルの面を、壁側や荷台の内側に向けて配置するようにしましょう。
こうすることで、万が一カーブなどで他の荷物が動いてしまった場合でも、直接画面に衝撃が加わるリスクを大幅に減らすことができます。
テレビの背面側は比較的衝撃に強いので、他の荷物と接する可能性がある側は背面、と覚えておくと安全です。
4.3注意点3:車内で動かないようしっかり固定する
車の走行中は、私たちが思う以上に荷物は揺れたり動いたりするものです。
テレビが荷台で倒れたり、他の荷物とぶつかったりしないよう、しっかり固定することが何より大切です。
荷台にフックなどがあれば、ロープや荷締めベルトを使って固定するのが最も確実でしょう。もしロープなどがない場合は、テレビの周囲に毛布やクッション、衣類が入ったバッグなどを隙間なく詰め込んで、動かないように工夫します。
急ブレーキやカーブでも倒れない状態になったことを確認してから、車を発進させてください。
5.引越し業者に依頼する場合の準備と注意点
引越し業者に依頼する場合、テレビの梱包や運搬はプロに任せられるので基本的には安心ですが、実は、自分自身でやっておいたほうがよい準備もいくつかあります。
当日の作業をスムーズに進めるためにも、以下の点を事前に確認・準備しておきましょう。
自分でやるべきことリスト
・梱包は基本的に業者が専用資材でやってくれる
ほとんどの引越し業者では、テレビ専用の頑丈な梱包資材(テレビケースなど)を用意していて、当日にスタッフが手際よく梱包してくれます。
そのため、自分で梱包する必要は基本的にありません。
・配線の取り外しと写真撮影は自分でやっておく
「梱包前に必ずやるべき3つの準備」で解説した通り、配線の取り外しと接続部分の写真撮影は、業者に依頼する場合でも自分で済ませておく必要があります。
・B-CASカードやリモコンなどの付属品は自分でまとめて保管する
付属品も同様に、紛失を防ぐために自分でまとめて管理しましょう。万全を期すなら、貴重品として自分で運ぶとより安心です。
・万が一の補償内容は事前に確認しておく
引越し業者の多くは、運搬中に破損した場合の対する補償がありますが、補償の範囲や上限額は業者やプランによって様々です。高価なテレビの場合は特に、
見積もり時に補償内容を詳しく確認しておくと、いざという時に安心です。
テレビの梱包は引越し業者の基本サービスに含まれることが多いですが、業者やプランによって異なります。
アートセッティングデリバリーでは家電製品を1点から輸送できるサービスを取り扱っていますので業者への依頼を検討している場合はお気軽にご相談ください。
アートセッティングデリバリーの「家財おまかせ便」
6.新居に着いたら!テレビの設置・設定方法
無事に新居にテレビを運び終えたら、いよいよ設置と設定です。視聴できる状態にするまであと一息。
梱包前に撮った写真を見ながら進めれば、決して難しい作業ではありません。
1.開梱とスタンドの取り付け
梱包を丁寧に解き、テレビ本体に傷がないかチェックします。スタンドを外していた場合は、先に取り付けてしまいましょう。
2.配線の接続
事前に撮っておいた写真の出番です。これを見ながら、アンテナケーブルやレコーダーなどのHDMIケーブルを正しい端子に接続していきます。
3.B-CASカードの挿入
大切に保管しておいたB-CASカードを、カードに記載された矢印の向きに従って、奥までしっかりと挿入します。
4.電源を入れ、チャンネル設定
全ての接続が終わったら、電源ケーブルをコンセントに差し込み、テレビの電源をオン!画面に初期設定の案内が表示されたら、指示に従って郵便番号の入力や居住地域の選択を行い、チャンネルスキャン(地域設定)を実行してください。
スキャンが完了すれば、晴れてテレビが視聴できるようになります。
7.【困ったときに】引越し後にテレビが映らない!5つの原因と対処法
「全部正しく接続したはずなのに、テレビが映らない...」引越し後には、このようなトラブルが意外とよくあります。故障だと決めつけて落ち込む前に、まずは落ち着いて以下の5つの原因をチェックしてみましょう。
ほとんどの場合、ちょっとした見落としが原因だったりします。
7.1原因1:B-CASカードが正しく挿入されていない
最もよくある原因が、このB-CASカードの接触不良です。「E101」、「E102」といったエラーコードが表示される場合は、この可能性が高いでしょう。
【対処法】
一度テレビの電源を切り、B-CASカードを抜いてみてください。そして、向きを確認して再度「カチッ」と音がするまで奥までしっかり挿し直してみましょう。
ICチップの金属部分が汚れているようなら、乾いた柔らかい布で優しく拭いてから挿入するのも効果的です。
7.2原因2:チャンネルの地域設定ができていない
引越しで都道府県や市区町村が変わった場合、チャンネルの再スキャンが必要になります。「E202」などのエラーコードは、電波をうまく受信できていないサインです。
【対処法】
リモコンの「設定」メニューから「チャンネル設定」や「地域設定」といった項目を探し、チャンネルスキャンをもう一度実行してみてください。
7.3原因3:アンテナケーブルの接続に問題がある
単純なことですが、アンテナケーブルが壁の端子やテレビ本体にしっかり接続されていない、または緩んでいる可能性も考えられます。
【対処法】
壁側とテレビ側の両方の接続を指で確認し、一度抜いてから再度グッと奥まで差し込んでみてください。ケーブルがかなり古くなっている場合は、見えない内部で断線していることも。もし予備のケーブルがあれば、それで試してみるのも一つの手です。
7.4原因4:引越し先の電波が弱い・アンテナに問題がある
集合住宅の場合、建物全体のアンテナに何か問題があったり、お部屋の場所によって電波が弱かったりすることがあります。
【対処法】
まずは大家さんや管理会社に、他の部屋で同じような問題が起きていないか確認してみるのが早道です。一戸建ての場合は、アンテナの向きがずれていたり、ブースター(電波増幅器)が必要だったりするケースも。
その場合は、地域の電気店やアンテナ工事業者に相談することをおすすめします。
7.5原因5:運搬中にテレビが故障してしまった
上記の4つを全て確認しても状況が改善しない場合は、残念ながら運搬中の衝撃などでテレビ本体が故障してしまった可能性も考えられます。
【対処法】
メーカーのサポートセンターや購入した販売店に連絡し、修理の相談をしてみましょう。保証期間内であれば無償で修理してもらえるかもしれません。もし修理費用が高額になるようなら、これを機に新しいテレビへの買い替えを検討するのも選択肢の一つです。
8.テレビを安全に新居へ運ぶためのポイントをおさらい
テレビの引越しは、準備が少し大変に感じるかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば決して難しい作業ではありません。
最後に、この記事の特に重要なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
- ・テレビの梱包は「業者に頼むか」「自力で運ぶか」で準備が違う
- ・梱包前には必ず「配線の写真撮影」と「付属品のまとめ」を
- ・箱がない場合は「毛布」と「巻きダンボール」で代用できる
- ・運搬時は「必ず立てる」「しっかり固定する」が絶対ルール
- ・映らない時は「B-CASカード」「チャンネル設定」「配線」の順に確認
これらのポイントをしっかり押さえておけば、あなたの大切なテレビを安全に新居へ運び、すぐに快適なテレビライフをスタートさせることができるはずです。
自分で運びのは不安だけど、引越し業者にお願いするほどでもない場合、テレビなどの家電製品を1点から輸送できるサービスもあるのであわせて検討してみてください。
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