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洗濯機を引越しで運ぶときの準備とは?水抜きのやり方や準備の注意点

引越しで運ぶ荷物のなかでも、大型で重さのある荷物の一つが「洗濯機」です。洗濯機の運搬にあたっては、取り外し・取り付けともに注意すべきポイントがあります。特に重要なのが、「水抜き」です。今回は、水抜きの方法も含め、引越しで洗濯機を運ぶ際の準備や注意点について紹介していきます。

1.洗濯機の水抜きとは?

洗濯機の水抜きとは、洗濯機の給水ホースや排水ホースに残っている水を除去する作業のことです。引越しで洗濯機を運ぶとき、水抜きをしていないと運搬中に洗濯機から水が漏れ、ほかの荷物や家具、引越し先の床などを汚してしまうおそれがあります。そのような事態を防ぐために、引越し前には必ず洗濯機の水抜きをしておきましょう。

水抜きをした洗濯機は引越し先で取り付けるまで使えないので、引越しの前日に水抜きをすると良いでしょう。所要時間は30分〜1時間程度です。なお、縦型の洗濯機とドラム式の洗濯機では水抜きの方法が少し異なるので、事前に確認しておきましょう。

2.縦型の洗濯機の水抜き方法

一般的な縦型洗濯機の水抜きは、「給水ホースの水抜き」→「排水ホースの水抜き」という流れで進めます。洗面器やバケツなどの水を受けるもの、雑巾やタオルなどの水気を拭き取るものを用意して臨みましょう。以下が詳しい手順です。

  1. 洗濯機の中身を空にします。
  2. 給水ホースにつながっている水道の蛇口を閉めます。
  3. 標準モードで洗濯機を回し、1分ほど経ったら停止し、電源を切ります。
  4. 蛇口から給水ホースを外します(給水ホースの水抜き)。このとき、給水ホースから水があふれることがあるので、洗面器などを使ってこぼれないようにしましょう。
  5. 再び電源を入れ、もっとも短い時間で脱水し、電源を切ります。
  6. 排水口から排水ホースを抜きます(排水ホースの水抜き)。このとき、排水ホースから水があふれることがあるので、洗面器などを使ってこぼれないようにしましょう。

ここまでで、縦型洗濯機の水抜きは完了です。もし、洗濯槽の内側が濡れていたらタオルなどで拭きましょう。また、取り外した給水ホースや排水ホース、金具やネジなどの付属部品をなくさないよう、ビニール袋にまとめておきます。運搬時に洗濯機のフタが開かないよう、ガムテープでとめておくこともポイントです。なお、洗濯機のメーカーやモデルによって水抜きの方法が異なることがあるので、取扱説明書を確認しておきましょう。

3.ドラム式洗濯機の水抜き方法

ドラム式洗濯機の水抜きの方法も、基本的には縦型洗濯機の場合と同じです。一つ異なる点が、「糸くずフィルター」の水抜きが必要になることです。

  1. 洗濯機の中身を空にします。
  2. 給水ホースにつながっている水道の蛇口を閉めます。
  3. 標準モードで洗濯機を回し、1分ほど経ったら停止し、電源を切ります。
  4. 蛇口から給水ホースを外します(給水ホースの水抜き)。このとき、給水ホースから水があふれることがあるので、洗面器などを使ってこぼれないようにしましょう。
  5. 糸くずフィルターのつまみを緩めます(糸くずフィルターの水抜き)。このとき、水が出てくるので洗面器などで受けましょう。
  6. 水が出なくなったら、糸くずフィルターをタオルで拭いて元に戻します。
  7. 再び電源を入れ、もっとも短い時間で脱水し、電源を切ります。
  8. 排水口から排水ホースを抜きます(排水ホースの水抜き)。このとき、排水ホースから水があふれることがあるので、洗面器などを使ってこぼれないようにしましょう。

ここまでで、ドラム式洗濯機の水抜きは完了です。縦型洗濯機の場合と同じように、洗濯槽の内側が濡れていたらタオルなどで拭き、取り外した付属部品はビニール袋にまとめておきましょう。

4.洗濯機だけを運んでもらえるサービスがある

自力で引越しをする方もいますが、洗濯機は大きくて重さもあるので自力での運搬は大変です。配送業者や引越し業者によっては「洗濯機だけ」を運んでもらえるサービスがありますので、検討すると良いでしょう。

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5.引越し業者に洗濯機の取り外し・取り付けを依頼する場合の費用相場

洗濯機の取り外しや取り付けに対応している引越し業者もあります。費用の相場は以下のとおりです。

▼縦型洗濯機の場合

  • ・取り外し費用:1,500円〜3,000円程
  • ・取り付け費用:3,000円〜5,000円程

▼ドラム式洗濯機の場合

  • ・取り外し費用:3,000円〜5,000円程
  • ・取り付け費用:6,000円〜10,000円程

6.引越しで洗濯機の取り外し・取り付けをする際のポイントと注意点

「洗濯機の取り付け・取り外しくらい自分でできるだろう」と考える方は多いと思いますが、想定外のトラブルで苦労するケースも少なくないようです。考えられる最悪の事態は、引越し先に洗濯機を運び込めないことでしょう。その場合、新しい洗濯機を買わざるを得なくなります。また、「取り付けはできたけど、使い始めたら水漏れが起きた……」という例もあります。このようなリスクもあるので、自信のない方は引越し業者に洗濯機の取り外し・取り付けを依頼することをおすすめします。

引越しで洗濯機を取り外し・取り付けする際は、事前に以下のポイントを確認しておきましょう。

  • ・洗濯機が引越し先の搬入経路を通れるか?
  • ・洗濯機が引越し先の防水パンに入るか?
  • ・洗濯機が引越し先の排水口の位置や蛇口の高さに合っているか?
  • ・付属部品はすべてそろっているか?

6.1洗濯機の搬入経路が狭い場合は?

洗濯機を運ぶ際、引越し先の搬入経路が狭いと問題になります。玄関を通過できても、家の中の廊下や階段、脱衣所の戸口を通過するときに苦労するケースは多いようです。

搬入経路が狭い場合、洗濯機を横に倒すことで通過できる場合があります。ただし、洗濯機を横に倒すと故障の原因になるおそれがあります。事前に取扱説明書を見て、横に倒しても問題がないか、確認しておきましょう。また、窓から運び入れるなど、別の搬入経路にすることで通過できる場合もあります。ただし、引越し先が2階以上の場合は吊り上げが必要になるので、引越し業者に依頼しなければいけません。

洗濯機のサイズは自分で測ろう

洗濯機の取扱説明書に記載されているサイズは通常、「本体」のサイズです。しかし、洗濯機の実物は、電源コードや扉のふくらみなど、本体から出っ張っている部分もあります。そのため、「取扱説明書のサイズ的には問題なかったのに搬入できない……」ということが起こり得ます。引越しで洗濯機を運ぶときは、念には念を入れて、自分でサイズを測るようにしましょう。

6.2引越し先の防水パンのサイズが合わない場合は?

引越し先で洗濯機を運ぶときは、引越し先の「防水パン」のサイズを測ることを忘れてはいけません。防水パンとは、洗濯機の下に設置されるもので、「洗濯パン」「洗濯機パン」とも呼ばれます。水漏れが起きたときに受け皿となり、床や階下の被害を防ぐ役割を果たします。洗濯機のサイズと防水パンのサイズが合っていないと洗濯機を取り付けできない場合があるので、事前に引越し先の防水パンの大きさを測っておきましょう。
もし、防水パンと洗濯機のサイズが合わない場合は、以下のような対策が考えられます。

防水パンを交換する

引越し先の防水パンを交換すれば、サイズが合わない問題は解決できます。ただし、賃貸物件の場合、大家さんや管理会社の許可なく交換することはできません。許可がもらえない可能性もありますが、一度相談してみると良いでしょう。

洗濯機の「かさ上げ台」を使う

洗濯機用の「かさ上げ台」という製品があります。「防振ゴム」という名称で販売されていることもあり、4つが1セットになっています。防水パンのサイズが合っていない場合でも、かさ上げ台を洗濯機の4つの足の下に敷くことで洗濯機を設置できるようになることがあります。

「洗濯機台」を使う

「洗濯機台」と呼ばれる洗濯機用の土台があります。洗濯機台は、洗濯機の騒音対策や振動対策のために使われる製品ですが、キャスター付きで移動できるようになっているものや、ジャッキ付きで昇降できるようになっているものもあります。この洗濯機台を使うことで、洗濯機を設置できるようになることがあります。

6.3排水口の位置や蛇口の高さが合わない場合は?

排水口の位置が合わない場合は、上述した「かさ上げ台」や「洗濯機台」を使って洗濯機のかさ上げをすることで、排水ホースと排水口をつなぎやすくなります。蛇口が洗濯機と干渉する場合は、洗濯機を前や横にずらして設置しましょう。スペース的な問題でずらすことが難しい場合は、蛇口を高くする必要があります。ホームセンターや通販などで専用の製品が販売されています。

6.4付属部品をなくした場合は?

洗濯機の付属部品をなくしてしまったら、メーカーのお客様サポートに相談しましょう。付属部品の紛失を防ぐためには、取り外したときにビニール袋などにまとめておくことが重要です。また、どの部品がどこに付いていたかを確認できるよう、取り外す前に写真を撮っておくことも大切です。

7.洗濯機を自力で取り外し・取り付けする方法とコツ

洗濯機の取り外し・取り付けは引越し業者にお願いすることもできますが、費用を抑えたい方は自分でおこなう方が良いでしょう。大まかな流れは以下のとおりです。

  • ・今使っている洗濯機を取り外す。
  • ・引越し先で洗濯機を取り付ける。
  • ・取り付け後に、洗濯機が問題なく使えるか確認する。

洗濯機の取り外し・取り付けを自分でおこなう方法とコツをご紹介します。なお、洗濯機のメーカーやモデルによって方法が異なることがあるため、事前に取扱説明書を確認しておきましょう。

7.1【引越し前】洗濯機の給水ホースの取り外し

洗濯機の給水ホースを取り外すときは、水抜きをする必要があります。

  • ・給水ホースにつながっている水道の蛇口を閉めます。
  • ・標準モードで洗濯機を回し、1分ほど経ったら停止し、電源を切ります。
  • ・蛇口から給水ホースを取り外して、水抜きをします。給水ホースは、ロックレバーを外すだけで簡単に取り外せるタイプと、4ヶ所のネジを緩めて取り外すタイプがあります。
  • ・洗濯機から給水ホースを取り外します。通常は、ナット部分を手で回すことで取り外すことができます。

7.2【引越し前】洗濯機の排水ホースの取り外し

洗濯機の排水ホースを取り外すときも、給水ホースと同じように水抜きをする必要があります。

  • ・もっとも短い時間で脱水し、電源を切ります。
  • ・排水口から排水ホースを取り外して、水抜きをします。
  • ・洗濯機から排水ホースを取り外します。洗濯機の排水ホースは多くの場合、クリップで固定されています。クリップをつまみながら排水ホースを引っ張ることで、簡単に取り外すことができます。

7.3【引越し先】洗濯機の排水ホースの取り付け

引越し先で洗濯機を設置する際は、排水ホースから取り付けます。

  • ・洗濯機に排水ホースをつなぎます。洗濯機の振動によって外れることがないよう、しっかりと固定できているか確認しましょう。
  • ・排水ホースを排水口につなぎます。排水口の位置が合わない場合は、上述した「かさ上げ台」や「洗濯機台」を使って洗濯機のかさ上げをすることで、排水ホースと排水口を接続しやすくなります。

7.4【引越し先】洗濯機の給水ホースの取り付け

排水ホースを取り付けたら、次は給水ホースを取り付けます。

  • ・蛇口に給水ホースを取り付けます。取り外したときと逆の手順で取り付けることができますが、引越し先の蛇口のタイプによっては取り付け方法が異なる場合もあります。
  • ・洗濯機に給水ホースを取り付けます。通常は、ナット部分を手で回すことで取り付けることができます。排水ホースと同じように、洗濯機の振動によって外れることがないよう、しっかりと固定できているか確認しましょう。給水ホースが長く、余っている場合は、洗濯機のフタを開閉するときに接触しないように工夫しましょう。

7.5【引越し先】洗濯機のアース線の取り付け

洗濯機を設置する際は、必ずアース線を取り付けるようにしましょう。アース線は、万が一漏電したときに、電気を地中へ逃すことで人が感電することを防ぐ役割があります。アース線の差込口は、コンセントの差込口の下にあります。取り付け方はネジを締めて固定するタイプと、差し込んでフタを閉めるだけのタイプがあります。アース線の取り付けまで終わったら洗濯機を試運転して、正常に動くか、確認しましょう。

8.引越し時の洗濯機の輸送に困ったらプロにお願いしましょう

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